2019年の犬山市議会議員選挙、候補者22人全員にシンプルかつ同じ質問を投げてみました。
今回の市議会議員選挙は論点が明確ではない選挙戦で、各候補にそれぞれの主張があり大変興味深い論戦が犬山市内で繰り広げられています。
また、ポスター、公選ビラ、選挙公報と選挙にまつわる各候補の主張を目にする機会も増えていることでしょう。しかしながら外側から見ていて、もう少しこの部分を聞きたい!という方もいるのではないでしょうか?
今回、すべての候補者に同じ質問「あなたが市議会議員に立候補した理由とその根っこにある信念は?」という質問を投げて、直接会ってお話を聴いてきました。
どの候補者に入れようか迷われている方、もう少しここが聞きたかったという方の参考になれば幸いです。
※各候補者の表題No.と氏名はポスター表記にある掲示板番号と氏名を参考にしています。なお敬称は略称にて失礼いたします。
現職・山田たくじが議員を志した理由
「犬山に生まれて、犬山で育ち、この歳までご商売までさせてもらい、いろいろな人に支えられました。その恩を他のいろんな方に返したいんです」と語る山田市議。犬山駅の近くで豆腐屋を営んでいる商売人だ。
地元に産業がないとよく言われる犬山で、豆腐やこんにゃくをつくって売られている商店はまだ存在する。職人と言ったほうが都合がいいだろうか、語り口は商売人そのものだ。
宣材の写真ではないが、取材当日は事務所にいる選挙関係者の方が全員出てきてくださった。拓司さんの娘さんは現在、犬山市内のおばんざいカフェを経営している。
山田市議を支える信念は?
命ある限り現役で!と語る山田市議。”命ある限り”とは健康で現役でという意味だ。地域のために働いていたら市議会議員になっていたというから、支持者のつながりが強い。
最後に失礼なことを聴いてしまったのだが、「90歳で元気に活動されている先輩も犬山には多くいらっしゃる、その方たちに比べたら私なんてまだまだひよっこですよ」と優しく諭してくれた。
【訃報】山田拓司さん亡くなる
2019年の統一地方選挙を終え、当選が決定した。写真は5月議会、議長選挙での一コマ。2期目が始まった矢先、ここでとても悲しいお知らせを始めて発信する。
去る10月に兼ねてから病床に伏せていた山田元市議が亡くなった。享年76歳。通夜、葬儀は済ませている。
生前、選挙戦中にインタビューさせてもらったご縁で犬山への熱い熱い思いを聞かせて頂いた事もあり、ここでどう発信しようか迷ったが、事実をそのまま発信させていただく。
議長選挙が終わった直後、体調不良で入院。入院と同時くらいに議員も辞職された。議員の任期途中での辞職、何事かと憶測が走った。吉田えつお議員と懇意にされていたこともあり、筆者も吉田議員から状況は聞いていた。
知っている熱意のある犬山人が亡くなる。が、山田氏の熱意は間違いなく後に続く人に伝わっている。
どうか安らかに、いままでお疲れさまでした。