2019年の犬山市議会議員選挙、候補者22人全員にシンプルかつ同じ質問を投げてみました。
今回の市議会議員選挙は論点が明確ではない選挙戦で、各候補にそれぞれの主張があり大変興味深い論戦が犬山市内で繰り広げられています。
また、ポスター、公選ビラ、選挙公報と選挙にまつわる各候補の主張を目にする機会も増えていることでしょう。しかしながら外側から見ていて、もう少しこの部分を聞きたい!という方もいるのではないでしょうか?
今回、すべての候補者に同じ質問「あなたが市議会議員に立候補した理由とその根っこにある信念は?」という質問を投げて、直接会ってお話を聴いてきました。
どの候補者に入れようか迷われている方、もう少しここが聞きたかったという方の参考になれば幸いです。
※各候補者の表題No.と氏名はポスター表記にある掲示板番号と氏名を参考にしています。なお敬称は略称にて失礼いたします。
現職・鈴木伸太郎が議員を志した理由
「隣の市と比べて格差を感じるんです。特にここに住んでいると」犬山市の楽田地区に拠点を置く鈴木市議。楽田という土地柄からか小牧市、名古屋へ直通で迎える便利さもある。犬山というよりも住んでいる人の感覚は小牧、豊山町の感覚に確かに近い。
犬山市は東西南北に長い、面積もそこそこ広い。城下町のような歴史的な町並みもあれば今井のように過疎の問題に取り組む地区もある。
鈴木市議は学生時代は関東、大手小売店勤務時は小牧市に居を構えていた。そのため生まれは犬山だが、最も見聞が広がるタイミングで東京や名古屋を経験して、結婚を期に犬山に戻ってきている。育ちは犬山だが、外を一度見てきてから犬山を見直している稀有な議員である。
そのためか、犬山の発展に貢献したいというよりも住んでいる地区「楽田」のインフラなどの整備に力を尽くしている。
鈴木市議を支える信念は?
「犬山には誇れる文化が多くあるんですよ!と自慢しているのなら、もっと外へ出て勝負したらいいのに」とストレートに語る。
これと言って産業のない犬山、このままでは人口が減少してからの衰退は避けられない状況だ。もし産業を持ってくるのであれば自動車、航空機などの工業を誘致して労働人口を増やすべき、と持論を語る。
「鎌倉みたいなコンパクトな観光工業都市が理想なんですよ」と、筆者も思わず同調してしまう説得力がある。横浜や神戸のように海はない。史跡が自慢だというのであればそれをどこに売るのか?が急務だ。それは380年以上続いている犬山祭然り。
コンパクトでもインパクトのある観光地であればそれだけでいいのか?と問われると、やはり工業化されている地区があってもいい。そこまで明確にビジョンを語るには様々な場所ヘ行き、様々なものを見てきた見聞の広さにあるのだ
決して楽田だけではない、鈴木市議は全体的に犬山を俯瞰できる貴重な人財だ。3期目の挑戦にその真価が問われる。