今回の市議会議員選挙は5名の女性候補が立候補されている。前回は3名だったので少し増えましたよね。女性の政治参画、大事です。なぜって?それは女性の悩みは女性にしかわからない事があるし、秘匿にしたい話だってあるわけで、市議に女性が多いとそれだけ声が上げやすい環境が揃うことになりますから。
ただ、女性だからといって有利ではなく、その主張に耳を傾けるのが選挙であり、やはり個人的な理念や政治的な信念は一本芯が通っていたら伝わりやすいのも事実。
沼やすこ、一言で言い表したらこれほどの芯のある方が犬山にいたのね、といった感想だ。
市議選に立候補した動機は?
学生時代に石田元市長のインターンシップに参画。その時は政治とはなにか?がピンと来なくて、大学卒業後に出版社へ就職し、結婚。犬山で生活し子育てをしながら塾を経営していく中で「もしかして生活と政治は密接に関係しているのではないだろうか?」と振り返り見直せたことが今回の立候補のきっかけ。
生活と政治を結びつけて考えるとは詰まるところ変化の中に対応していく土壌が政治にはある、ということになる。声を挙げてみたいと思うまでの人は少ないが、沼自身は挙げずにいられなかったのだろう。
「3代羽黒です!」というだけあって支持者も近隣の方がお手伝いにみえていて、年代も様々であることから日頃からいろんな方と交流していると見て取れた。
「声を挙げてみたくなった」から市議に立候補した。女性の政治参画とかよく言われるが、結局は手を挙げるだけの理念があるかどうか、である。沼には市議になるだけの芯の太さが見て取れた。
政治的な信念はなんですか?
「私はまず人の話を聞いて、その話から想像力を膨らませて、こうすればいいんじゃないか、ああできたらいいんじゃないか?と考えちゃうんですよね」人の話が聞ける政治家は結構いない。傾聴するという言葉を政治を志す人から聞いたのは初めてのことだ。
「石田さんのインターンを終えた後から、ずっと何かモヤモヤと引っかかっていたんです」と述べるに留まったが、沼は興味があったから石田塾の門を叩いただろうし、そこから就職、結婚、子育てを経て政治の門を叩こうとしている。知的好奇心がなせるバイタリティーかそれとも?どこか久世たかひろと話をしてる感覚に近い。
「傾聴して手段を模索して解決したい」となると「それができるのは市議会議員だ」に行き着く。信念というよりも動物的に何をどうしたらどこが良くなるのか?を体現できるひとりではないだろうか。飾った言葉を並び立てて体裁を取り繕おうとするよりも余程インパクトがあるしストレートに話が聞ける。
筆者なりにおすすめしたい人物は他にもいるのだが、取材を通して今回の選挙の新人候補者のなかで市議として活躍している姿を見てみたい一人である。