犬山市長選挙始まる!原よしのぶ候補にお話を聞いてきた

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2022年11月27日投開票の犬山市市長選挙、公示日を迎えた時点で3人が立候補を表明している。立候補表明順で紹介すると愛知県議会議員の原よしのぶ氏(以下、原候補)、そして犬山市議会議員の丸山こうじ氏(以下、丸山候補)、元犬山市長の田中志典氏(以下、田中候補)だ。

犬山さんぽでは立候補を表明した3人にお話を伺う機会を頂いた。実際にお会いしてほぼ一問一答でお話を伺ってきたので、余すところなく伝われば幸いだ。

それぞれの候補が犬山市に対して愛情をもって市長選挙に挑戦する。この記事が犬山市民にとってわが町の市長を決める一助になれば、と期待している。

ちなみに、今回聞いた質問は編集長の岩田がSNSを通じ犬山や周辺の市町で活躍される方から質問を募らせてもらった。この場を借りてお礼申し上げたい。

犬山市市長選挙の立候補に至る決断とその理由

インタビューは原事務所で行いました

犬山さんぽ(以下、犬):県議会議員として5期、いよいよ次は県議会議長との呼び声も高かったと思います。このタイミングで市長選挙へ立候補に至る経緯を教えていただけますか?

原よしのぶ(以下、原候補):県議会議員として5期20年ほど務め、確かに次期の議長をとの声も聞こえた。しかし県議会の議長は名誉職で、議長になったから何かを成せるわけではない。では自分の政治生命、政治理念にたち帰って、大好きな犬山に何を成せるかを考えたとき、犬山市長になり、市民のために尽力したいと考えるようになった。

(犬山市で2期市長を務めた)山田市長が退任されるタイミングで色々と言われるが、山田市長の退任が今自分が市長として立つことが最良のタイミングと捉え、今回の市長選挙へ立候補させてもらった。

犬:では県議会議員としてやり残したことはない、と?

原候補:県議在任中に特に力を入れていた、国道41号線の犬山市五郎丸までの6車線化は在任中に実現した、開通まで一年以内に迫っている。他にも市道や県道の整備は残っているのでその点ではやり残した事があると思う。しかし成田、冨士、入鹿線など市道、県道の整備は2027年までに開通、整備の目処がたった。県議会議員としての立場は失うが、市長としてこの事業に深く関われるのでスタンスは変わらない。

河川整備計画や県議在任中にやり残した仕事はあるが、市長の立場で県と協議しながら進めることはできる。やり残した、というよりも立場を変えて県との協議に立てるので経験が活かされると思う。

山田市政の継続は?

犬:市民の中から「山田市政の継続はされるのか?」といった声も聞こえる。具体的に女性活躍の推進を進めてきた事業であったり、交通弱者のための事業であったりと様々な展開があった。それらは今後も継続されるのか?

原候補:女性を中心にした社会活動、市民活動はこれからの未来のために必ず必要になってくるので継続的に支援していきたい。

交通弱者の問題については高齢者が話の中心になっている。日常的な足としての乗り合いタクシーの必要性も精査しつつ、高齢者目線だけではなく、一部過疎地域の中高生の足として使えるスクールバスの導入も考えていかなければならないと考える。

 

犬:道の駅建設についてはどうか?

原候補:道の駅にこだわる必要はないと思っている。むしろ需要はあるので引き続き検討していきたいが、官製のなにかで作らない官民連携で道の駅が建設できれば良いと考えている。

文化財や周辺市との関係性は?

犬:周辺地域との連携はどのように進めるか?

原候補:犬山市だけでなく木曽川流域の流域連携は強化したい。また、小牧、長久手といった地域とのタイアップや連動の事業は来年の大河ドラマ(2023年放送のNHK大河ドラマは徳川家康がテーマ)が盛り上がることから進めたいと思う。

 

犬:一部で犬山市は周辺市との関係性が薄いのではと懸念されている。その点についてお聞きしたい。

原候補:周辺市との地域連携は関係部署ごとでこれまでも協議を続け、連携を取ってきたと思う。犬山市に関わってくれる関係市民の数はどんどん増やして、声を上げてもらいながらいい関係性を築けて行ければと考える。

 

犬:犬山城、白帝文庫との関係性を犬山市として整理する必要はあると思うが、その点はどうか?

原県議:犬山城移築説があったことをこのインタビューで初めて聞いた。勉強不足で申し訳ないが、もし必要であればきちんと整理する必要はある。また城主だった成瀬さんはそこまで頑なな方ではないので、柔軟に正していければいいと思う。

 

犬:入鹿池、大縣神社など文化的に重要な資産が犬山にある。これら文化財を気軽に利用できなくなることを懸念している。

原県議:文化庁は文化財をよりよく使う方向で舵取りしている。犬山城、大縣神社はすでに多くの人が訪れてくれているし、城に至っては国宝だ。無茶な使い方はできないかもしれないが、昭和のいい時代に行っていた庭園の開放や利用はあってもいい。

入鹿池は灌漑用水遺産に認定され、注目をされた。ダムとしての役割もありつつ、そこで遊べる一つのアクティビティだ。(市長に当選したとして)この方向性を変えることはしない。

文化財を使う、といった活用の方向性にアイディアはほしい。

まとめ

1時間ほどのインタビューだったが、こちらが聞きたいことは大抵聞かせてもらえた。原候補のインタビューを最後にまとめておくと…

  • 山田市政は評価しつつ、継続させる事業は継続。特に市民活動には理解と協力を惜しまない。
  • 木曽川の流域連携を含めた関係市との地域連携は今後も展開したい。また関係市民の人口を増やし、犬山市だけでなく周辺市とも有効的に連携したい。
  • 文化財は活用する。犬山城だけでなく南側の大縣神社、東側の入鹿池など魅力的なコンテンツの活用は行いたい。そのためのアイディアが欲しい。
  • 交通難民をなくすことは喫緊の課題ではある。高齢者向けの調査とされていた乗り合いタクシーの実証実験をもっと窓口を広げていいと考える。
  • 道の駅は官民連携で進めていくことが望ましい。

原候補のリーフレットを読み込むと、子育てが一丁目一番地になっている。住みやすい犬山をスローガンに掲げていることも子育てしやすい犬山にすることも目標なのだと感じ取れる。

最後になったが、原候補が目標としているモデルケースは北欧、特にスウェーデンの子育て政策であると伝えておく。そのあたりはぜひ本人の言葉で聞いてみてほしい。

 

11月27日が投票日である。明日の犬山を誰に託すのか?この記事が考える一助になったら幸いだ。

 

2022年11月19日

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