桃太郎神社、全国でも有数のシュールな神社で浅野祥雲のコンクリート像が桃太郎の物語を立体的に表現している。このコンクリート像がもうシュールで、全国からこの像を目当てに来られる参拝者も多い。
この桃太郎神社と桃太郎公園でココトモファームさんと名鉄がタッグを組んでマルシェイベントを開催すると情報が入った。なんでも船で向かうマルシェだとか？これは一体何のことだろうか？
桃太郎神社のシュールさを体験せよ！
桃太郎神社は犬山市の北端、栗栖地区の入口に位置する神社だ。もともと栗栖地区は縄文土器や弥生土器などが出土、古代から人が住んでいることが知られている。「栗栖の渡し」という木曽川を対岸まで渡す船着き場があり、岐阜県側との往来もあった地区だ。桃太郎神社はもともと山信仰の神社でその信仰対象は桃山という桃の自生する山だった。昭和のはじめころ、栗栖地区に残る鬼の伝承や桃山信仰のシンボリック的な神社として今の場所に鎮座した、結構新しい神社なのだ。
境内には浅野祥雲のコンクリート像がいっぱい
ここに浅野祥雲のコンクリート像があるのは鎮座の時に神社だけではなく桃太郎の伝承をここに残したかったからと以前別の取材で神主さんに教えていただいたことがある。人もあまり来ない地区なので話題作りとして浅野祥雲に桃太郎のコンクリート像を依頼したことが始まりなのだ。よく観察すると色々と桃太郎の伝承から外れているが、そこは片目つむって楽しんでほしい。
筆者は以前に名古屋情報通とAll Aboutでここの神社を紹介している。記事リンクを貼っておくので参考にしていただければ幸いだ。
今回のマルシェイベントは船で参加してみない？
そんな桃太郎神社と桃太郎公園で11月20日（土）にマルシェイベントが開かれる。桃太郎公園は神社から県道を挟んだ川沿いの広大な敷地。ピクニックを楽しむ家族連れやキャンプを楽しむ若者、インバウンド需要が旺盛だった頃は海外からのキャンパーから一目置かれる公園だった。
毎年秋になると木曽川観光が運行する「紅葉観光船」の船着き場にもなっていて、桃太郎港として整備されている。
写真提供：桃太郎マルシェ実行委員会
11月20日は丁度この観光船の就航日で、犬山城の城下町発着所から桃太郎公園まで船で遊びに行ける。発着場は犬山橋港なので木曽川観光の事務所から発着となるようだ。
桃太郎公園にも駐車場はあるのだが、それほど多くなく、栗栖地区への生活道路の途中なので渋滞も困る。そこで城下町から歩ける犬山橋港から船で向かうことにしたのだ。
これは面白い試みだ。船でマルシェ会場へ向かうのは日本中どこを探しても犬山くらいしかないのでは？
犬山城の城下にある駐車場に車をおいて、舟あそびしながら桃太郎公園に向かい、桃太郎マルシェでグルメやイベントにも参加して、船で城下町へ帰り、城下町を散策、なんて贅沢な一日だろうか？ついでに夕日に照らされる犬山城なんて登ったらもう、非日常体験のオンパレードで、粋なあそびかただと思うがいかがだろう？
桃太郎観光船詳細
桃太郎観光船は期間限定の運行だ。ルートや運賃、運行時間は以下の通り。
【ルート】犬山橋港⇔桃太郎港（犬山橋港の地図は添付地図参照のこと）
【運行時間】
行き（犬山橋港発） 9:45、11:45、14:45
帰り（桃太郎港発） 10:30、13:30、15:30
【乗船料金】大人一人：1,000円 小人一人（4歳～小学生）：500円
※片道運賃、予約不要、当日先着順
【チケット】各乗り場にて販売
【お問合せ】木曽川観光 Tel：0568-61-0057
桃太郎公園の紅葉も綺麗だぞ！
写真提供：桃太郎マルシェ実行委員会
秋の犬山といえば紅葉を忘れちゃいけない。犬山には寂光院という紅葉名所があり、毎年秋の紅葉シーズンになると寂光院で紅葉狩りを楽しむ方が多い。桃太郎マルシェの会場である桃太郎公園とその周辺の山々も紅葉がまた美しい。
先程は船でマルシェ会場へ向かうのもどう？と紹介したが、名鉄犬山線の犬山遊園駅より紅葉シーズンのみに就航される「紅葉ルートバス」も見逃せない。犬山遊園駅より9:00から16:00の間15分に一便就航される。
行き先は犬山遊園駅を出発して寂光院を経由、桃太郎公園へ至る。帰りのルートはその逆だ。行きは船で桃太郎公園に向かい、帰りはバスで寂光院を巡ってから犬山遊園駅へ戻ることもできる。まさに犬山の秋を満喫できるルートだ。犬山遊園駅は駅周辺の歩ける距離に大きな駐車場もあるため、そこから木曽川沿いを歩きつつ犬山遊園駅に向かっても面白い。
運行情報の詳細と、犬山遊園駅周辺の駐車場マップを記載しておくので参考にしてもらうと幸いだ。
紅葉ルートバス詳細と駅周辺駐車場
犬山遊園駅発着の紅葉ルートバスの詳細は以下の通り。周辺の交通状況で発着が前後することもある。この季節は渋滞もするのでぜひバスや観光船を利用してもらい、犬山を満喫してほしい。
【ルート】犬山遊園駅東口→寂光院→桃太郎公園、桃太郎公園→寂光院→犬山遊園駅東口
【運行時間】9:00～16:00（おおよそ15分間隔で運行）
【運賃】100円（一人1乗車）※乳児・幼児無料
【犬山遊園駅周辺駐車場マップ】
桃太郎マルシェで何がある？
さて、いよいよ本題のマルシェの紹介に入ろう。今回、桃太郎神社と公園で開催されるマルシェの主催者はココトモファームさんと名古屋鉄道さんだ。なるほどだから秋の紅葉ルートバスや桃太郎観光船が利用できるわけだ。
桃太郎公園でのマルシェ企画はココトモファームさんが担うという挑戦的な試みのようだ。桃太郎マルシェのチラシを基にその内容をまとめてみたので参考にしてもらいたい。
【体験型ワークショップの出店は7店舗】
・竹あんどん作り（主催・ミラマチ栗栖）
栗栖地区のボランティア団体「ミラマチ栗栖」が主催する竹のあんどん作り体験。栗栖で伐採した竹を使ってライトアートを楽しんじゃいましょう。
・芋掘り体験（主催・ミラマチ栗栖）
ミラマチ栗栖の管理するさつまいも畑でお芋掘り体験。体験後はホクホクの焼き芋が楽しめちゃう。一家族（5名まで）2000円（税込み）で予約先着順だぞ！事前予約始まってるので急げ～！
体験時間は10時～、11時～、13時～、14時～の全4回。汚れてもいい服装で旬のお芋を掘っちゃいましょう。
・木材ワークショップ（主催：ウッディーラー豊田）
写真提供：ウッディーラー豊田
のこぎりなどを使った木工工作のワークショップ。主催のウッディーラー豊田さんはものづくりをしたい人と森作りをしている人をつなぐプロジェクトで今回は犬山へ出張して木材を使ったワークショップを開催する。料金はお一人様1,650円でドイツ発祥の楽器リューシュシロフォン作りが体験できるぞ。
※写真引用：ウッディーラー豊田
・昭和のあそび（主催：昭和のあそびパーク実行委員会）
昭和初期のおもちゃを実際に使わせてもらえる昭和あそびパークさんが桃太郎マルシェで楽しめる。昔の遊びと侮るなかれ、結構面白いのだ。また桃太郎神社の境内にはこの団体主催のかかしが毎年展示される。
・布小物の作成（主催：にじのたね）
犬山市内のNPO団体「にじのたね」さんが桃太郎マルシェで布小物の作成ワークショップを開催される。マスクとかハンカチとか、普段針仕事をしないあなた！体験してみてはいかがだろう？
・アクリル絵の具のアート作品と糸掛け曼荼羅（主催：Atilier youyou）
アクリル絵の具を使ったアートの作成と糸掛け曼荼羅を秋の空の下で楽しみませんか？糸掛け曼荼羅は最近どこのマルシェイベントへ行っても見かける人気のワークショップです。ひとつ完成するまで時間がかかりそうで根気のいる作業ですが、完成した時の満足感をあじわってしまったらもう…。
※写真提供：Atelier youyou
・落ち葉スタンプ（主催：ココトモファーム）
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ココトモファームさんもマルシェのワークショップに出店される。秋の落ち葉拾いを楽しんで落ち葉でスタンプを作っちゃうそうだ。これは小さいお子さんがいるなら参加したいほっこり系ワークショップになりそう。親子で秋を満喫のも醍醐味ですよ～。
【物販ブースは秋の味覚も！】
・米粉のバームクーヘン（出店：ココトモファーム）
犬山産のお米を使ったバームクーヘン。犬山の城下町に2店舗、西尾市に1店舗構える人気店だ。バームクーヘンと珈琲という黄金率は間違いなく優勝できる。
・NO-FOOD LOSS PROJECTスイーツ（出店者：名古屋フランスcorp）
全国で広がりつつある「NO-FOOD LOSS
PROJECT」を標榜する名古屋フランス産がお菓子を出品する。みよし市で人気のスイーツブランドで、イベントでの出張販売は珍しい。みよしの本店では珈琲の他にランチも楽しめる。
・地元の旬の野菜の販売（出店者：JA愛知北）
JA愛知北から旬のお野菜が販売される。JA愛知北は犬山市はもちろん江南市、岩倉市、扶桑町、大口町の3市2町が担当エリアだ。今回販売される野菜はそれらエリアから集まった地場の野菜で、旬を楽しんでほしい。
【飲食ブースは海の幸から山の幸まで～】
・ニクバルダカラの焼きたてフランク（出店者：AJドリーム）
名古屋、三河の人気バルニクバルダカラが特別ブースとして出店！焼きたてフランクだけ？いやいや、ビールもあればもう…。
・海鮮丸の海鮮BBQ（出店者：共和フーズ）
木曽川沿いで海の幸まで楽しめる！名古屋を中心に展開する人気の回転寿司屋が今回特別にブース出店！お子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで楽しめる海の幸、ビールもあるのかな？
・ネパールカレー（出店者：地球子ども村・Asian Kitchen Saino）
本格ネパールカレーを犬山で！小牧市で人気のアジアンキッチンサイノさんがキッチンカー出店！ネパールカレーはナンがあう、なんだって？
・お茶とジェラート（出店者：日比野製茶）
犬山朝市でも人気の日比野製茶さんのジェラートとおいしい尾張茶が楽しめる。日比野製茶さんは尾張地区で唯一の製茶工場で、お茶を使ったジェラートの開発なども手掛けている。今回はお茶に合うジェラートが楽しめるぞ！
公共交通で向かうマルシェも面白い！
桃太郎神社、公園周辺には数十台止めることができる駐車場がある。が、今回のような大規模イベントは実はこれまで行われていないのだ。駐車場の問題があるのだが、今回はこの問題に真っ向から向かい合ってると思う。
公共交通機関で向かう、とはいえバスと船である。車で犬山へ来られた方は知っているかと思うが、休日の犬山には多くの観光客が近隣から訪れる。そのためどこの駐車場も満車になってしまうのだ。
最後に提案したいのは犬山市役所に車を止めて、少し歩き、名鉄電車で犬山遊園駅へ向かい、そこからバスや船で会場へ向かってみてはいかがだろうか？
犬山駅から遊園まで一区間だし、バスなら往復でも200円だ。船で向かって、帰りはバスで遊園まで帰ってくるでもいい。楽しみ方は様々だけど、犬山まで来ていただいたならば、ぜひ城下町や犬山城にも向かってほしいと思う。
犬山駅周辺の駐車場もGoogle Mapにまとめておくので、ぜひ参考にして会場へ向かってみてほしい。
桃太郎マルシェ詳細
【開催日時】2021年11月20日（土）10:00～15:00
【会 場】桃太郎神社・栗栖野縁公苑 住所：愛知県犬山市栗栖大平853桃太郎神社前公園
【入場料】 無料
問い合わせ先：桃太郎マルシェ実行委員会(名古屋鉄道株式会社/株式会社ココトモファーム)
MAIL：info@momotaro-marche.jp