犬山市のLINEから「犬山城優先入場整理券の実証実験について」とお知らせが入った。なにやら面白い試みを行うのでこの週末犬山城へ行かれる方は利用してみてはいかがだろうか？
犬山市の歴史まちづくり課に詳細を電話取材したのでお伝えしていくぞ！
「犬山城優先入場整理券の実証実験について」（原文ママ）
写真提供：犬山市歴史まちずくり課
2022年11月18日に犬山市の公式LINEからこんなお知らせが入った（以下、原文転載）
『犬山城では秋の行楽シーズンにお客様の待ち時間短縮等を図るため、11月19日（土）、20日（日）、23日（水・祝）の3日間、優先入場整理券の実証実験を行います。
詳細は犬山市のホームページを御覧ください。
犬山城優先入場整理券実証実験（リンク引用：犬山市観光協会）』
と、犬山市の公式LINEで実証実験のお知らせが届いたのはじめてで、本気度を伺わせる。その内容も詳細に伺った（チラシだけではちょっとわかりにくかったのよ）
犬山城へ優先で入れるって何？
「お城へはいつでも入れるじゃん！」と思ってしまったあなた、実は現在、犬山城は一度の入場人数に制限をかけていて、200人以上が天守に入り、密になることを防いでいる。一度に多くのお客さんを入れないようにする感染症対策の一環だ。
犬山城はご存知ように日本でも指折りの人気を誇る。コロナ前でも入場規制はあったが、昨今特に厳しくなった。さらに安心、近い、安いが重なり、犬山の城下町は平日でも結構な人出である。犬山城の入場者人数もコロナ前に戻りつつあり、入場規制の件もあって混雑回避は喫緊の課題だった。
犬山城へ優先的に入れる、とは、時間指定の整理券を持っていれば入場規制の人数が達していなければ、一般の入場待ちの列に並ばなくても優先的に入れる、ということである。
この整理券を手にするには少しだけ注意点があり、それは「犬山城の入場券or城下町周遊券を持っていること」、「アンケートに協力できること」だ。
犬山城の入場券は犬山駅の観光案内所でも購入できる。周遊パスも同様だ。お得なチケットを用意しているので購入をおすすめする。
また、例えば入場券を持っていなくても整理券が配布される城前観光案内所でも購入できる。特典としてこの実証実験に参加すると犬山城カードが貰える。
配布は一日150枚（指定時間3回分）、当日の9:00から城前観光案内所で配布される。予約も必要ないが、なくなり次第終了となる。
整理券を手にするにはどうすればいいかをまとめると…
- 犬山城の入場券か城下町周遊券などを購入
- 犬山城前観光案内所で優先入場券を受け取る
- 整理券に記載された指定時間帯に入場
- 参加者アンケートに答える
となる。
ちなみに指定の時間帯とは11:00～13:00、13:00～15:00、15:00～16:30の3回だ。それぞれの時間が指定時間となる。当日は一般入場待機列と優先待機列が分かれるので混んでいる時間に優先整理券を持っているとちょっとした優越感に浸れる。なんなら26日もやればいいのに、と思ったのは筆者だけではないはずだ。
犬山城は優先整理券を販売すべきだ
ここからは筆者の意見だが、犬山城が入場優先権を実証実験とは言え試みることを歓迎したい。というのも町を歩いてる人の中にはいつでも入場でき、天守へ赴くことができると考えている人も多い。
そのため時間帯で整理券があったらいいなとずっと思っていた。そこへ今回、実証実験を行うことでより混雑を回避でき、しかも城下町を周遊する時間も余裕ができる。
今後、食べ歩きだけでなくなにかしらアクティビティーが増えていったら、犬山城天守への登頂ガイドを行う人も増えるだろう。その中で優先権を販売したとしたらガイドを受けるお客さんも嬉しいばかりか、時間が読めることはとても助かると思う。
もし自分がこの事業に参画するのであれば、バスツアーの会社と手を組んで、犬山城と城下町周遊の何かを売る。
べき論はあまりしたくないが、この優先権の実証実験の結果で優先権の販売（プラス100円くらいならよくない？）がなされれば、犬山城を目指す人も増えると思う。
が、問題点も指摘しておくと、9:00配布と決めてしまうと、当日の9:00には目当ての時間の優先権を抑えることになる。こうなると15:00目当てだったら朝から15:00まで城下町をくるくる回らなければならない。それをやるのであれば、当日ではなく2ヶ月ほど前からネット受付を整備したりしなければならない。実証実験の当日は仕方ないとしてもそうしたシステムを予算として犬山市が組むのか？この点は注目したい。