サントリー、「天然水の森 あいち犬山」の森林整備に取り組む

写真:犬山市

サントリーホールディングスは、森林整備活動「サントリー 天然水の森」を拡大するため、愛知県犬山市と森林整備に関する協定を締結した。この協定により、全国16都府県の26カ所に拡大し、愛知県での協定締結は2カ所目となる。サントリーグループは「水のサステナビリティ」を事業活動における最も重要な課題と認識し、自然環境の保全・再生につながる活動に全力を尽くす。

写真:犬山市

サントリーホールディングスは、水源涵養力と生物多様性の向上を目的とした森林整備活動「サントリー 天然水の森」をさらに拡大するため、愛知県犬山市と「サントリー 天然水の森 あいち犬山」の森林整備に関する協定を8月2日に締結した。本協定で対象となる森林は、犬山市北東部の市有林で、清涼飲料の製造を行う木曽川工場(愛知県犬山市)の水源涵養エリアである。

本協定により「サントリー 天然水の森」は、全国16都府県の26カ所に拡大し、愛知県における協定締結は4月に公表した「同 東京大学犬山研究林プロジェクト」に続き2カ所目だ。

昨年活動開始20周年を迎えた「サントリー 天然水の森」は、すべての森林で植生や地質等の詳細な調査をしたうえで30-100年後を見据えた長期活動計画を策定し、水文学から鳥の専門家まで40名を超える多彩な分野の第一人者と連携しながら、針葉樹人工林での間伐や作業道の開設、獣害対策等を実施することで豊かな土壌をつくり、雨水がその土壌に保水・浸透することで良質な地下水を育むことを目指している。現在、国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水を涵養している。

この取水量以上の水を水系に育む「ウォーター・ポジティブ」の活動は、生物多様性の減少傾向を食い止め回復を目指す「ネイチャー・ポジティブ」の取り組みに繋がっており、これまで、森林の中で猛禽類が営巣する様子や、環境省・都道府県の「レッドリスト」登録種を含むさまざまな鳥・動植物が生息する様子を確認してきた。環境省が推進する「自然共生サイト」にも単一企業として最多の認定を受けている。

サントリーグループは、自然と水の恵みに生かされる企業として、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす」をパーパスとし、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきた。

自然界における水の健全な循環への貢献、すなわち「水のサステナビリティ」に関しては、人々の生命や生活を支えるうえで貴重な資源であり、サントリーグループの企業活動の源泉である水を守り育むため、グループはグループ環境基本方針の最上位に「水のサステナビリティの実現」を掲げている。

当グループは今後も、「水のサステナビリティ」を事業活動における最も重要な課題と認識し、自然環境の保全・再生につながる活動にグループ一丸となって取り組み、サステナビリティ経営を推進していく予定だ。