犬山の城下町で江戸遊び!? 投扇に興じてみたらものすごく盛り上がったぞ

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犬山の城下町、相変わらず多くの人が訪れて賑わってます。おしゃれなカフェやら食べ歩きに特化したお寿司屋さんやらおでんが食べれたり最近では覚王山の人気チョコレート店も犬山にできたりして、本当に多種多様の楽しみ方があっていいなと思います。

さて、犬山城と城下町は江戸時代から街並みが変わってないのをご存知ですか?一歩人気のない通りを進むと、江戸時代の城郭の遺構や町並みが残っていて、それこそ町並みすべてに歴史を感じることができる場所でもあります。

そんな中、城下町には「磯部邸」という旧家が残っていて、その中へ一歩踏み入れると江戸時代~昭和初期の家財道具や旧家の佇まいを感じるところがあるのです。磯部邸の紹介はまたおいおいするとして、その中で編集長の岩田がかなり注目してる江戸遊び「投扇興」が行われていることをご存知でしょうか?

今回はこの投扇興、気になってから1年後に体験に行ってまいりました。

投扇興って何?って人はこちら

桐箱の台に立てられた「蝶」と呼ばれる的に向かって扇を投げ、その扇、蝶、枕によって作られる形を、源氏物語や百人一首になぞられた点式にそって採点しその得点を競う競技です。

投扇興の起こりは江戸時代の中期頃、京都で起こったとされていて、前身は中国から伝来した投壺というお座敷遊びだったとか。ただ、投壺の作法やルールがあまりにも煩わしく、誰でも手軽に遊べるゲームではなかったため、女性や子供でも手軽に楽しめる遊びとして投扇興が考案され、全国に広がったとされています。

賭博の一種になって何度も禁止された遊びだった?

江戸時代中期頃、といえばちょうど江戸幕府が安定し、書籍や文化などが庶民に広がりを始めた時代。投扇興はなんと賭博に利用されていたとの歴史もあり、賭博を禁じていた幕府から度々投扇興禁止令が出ることもありました。それだけ人気のゲームだったんですね。

江戸では歌舞伎、相撲などの大衆文化が花を開き、京都ではお茶屋遊びが庶民の文化になる過程のころです、当然賭博やらなんやらキナ臭い人たちも増えてきた頃だったのでしょう。

投扇興は度々禁止令を出され、徐々に衰退、明治時代以降は西洋文化が日本に入ってきたこともあり、ごく一部の人の間で楽しまれる程度に衰退してしまいます。令和の時代になっても投扇興が残っていることに感謝しなければいけないのですが、実は戦後になって投扇興は復古されて、ルールや形式を改修、現在では大小様々な団体が様々なルールや形式を用いてそれぞれ活動しているそうです。

犬山の投扇興は江戸時代の町並みが残る城下町でその雰囲気にあった遊びをと思案した個人が磯辺邸で行われています。これがまた、面白かったのです……。

投扇興に興じてみたぞ!粋でイナセだろ?

犬山の城下町の中でも歴史的な遺構を色濃く残す磯部邸。、投扇興の会場は一室(夏場は茶室を利用)で行われています。冬場の茶室は寒すぎて、空調の完備された蔵で行われていました。寒くない、これ大事。

主催者の大野さん。軽快なトークで投扇興を盛り上げてくれます。

初めて投扇興が犬山で楽しめると知って1年ほど経ってしまいましたが、これねー面白い…。

練習の風景、真剣です。右から2番めの刺客がとんでもない点数をだしました。

当日は美濃国から来た親子連れ3人と遠江国からきた親子連れ5人に混じって参加。投扇興の的である蝶を囲んで総勢9人で楽しみました(ちなみに皆さんはじめまして)。

練習で扇の投げ方を教わるんですが、これがまた難しい。まっすぐ飛ばないし、投げ方が悪いとあさっての方向へ飛んで行ってしまいます。

2回の練習でちょっとなれた頃に本番、いよいよ美濃、遠江からきた刺客と対戦します…。惨敗でしたけどね。美濃の国から来た姫君がなんと90点超えの高得点を叩き出してね、もう大人たちはタジタジよ~。

投扇興で後ほど調べたのですが、現代ではお座敷遊びになっていたり、お正月の催し物の一つ担っていたりと少しだけ敷居が高そうに感じました。が、犬山の投扇興は全然敷居が高いどころか、誰でもウェルカム!で、主賓の大野さんのトーク力も相まって楽しいひとときを過ごせます。

投扇興セット、買わないか?

磯部邸の投扇興体験では投扇興セットが売られていました。お値段よりも江戸時代のお座敷遊びがそのまま家で楽しめて、家族だけでもご近所さんとワイワイやるのもいいなと感じます。

蝶だけでもお家に連れて帰りたい…。

おしゃれして投扇興に興じるのもなかなか粋な遊び。着物のレンタルで街歩きを楽しむのもいいのですが、こうしたお座敷遊びもデートコースに入れていいと思います。だって食べて歩くだけじゃん、犬山の城下町。

こうした遊び方が増えたら、城下町もっと紹介できるんだけどな。

あ、話がそれました……。今回投扇興に興じたわけですが、これは練習すればするほど上達するゲームです。だからじゃないけど投扇興が江戸時代に賭け事になったのはうなずけます。だって観戦してる側も盛り上がりますもの。

台の枕、的の蝶も絵巻的な装飾が施してあって、みてるだけでも雅な気分。投扇興用の扇なんて持ってたら、あなたはもう江戸の者よ。

犬山投扇興体験会詳細

犬山の投扇興体験は下記の通り。Instagramで投扇興の開催情報などアップしているので、興味があったらフォローしてチェックしてください。

会場:犬山市磯部邸内
開催日時:毎週金曜日~月曜日9時30分~16時30分
料金:1人500円
※参加者多数の場合は相席あり。

Instagramのリンクはこちらから→尾張の室内遊戯処

お問い合わせ等のページはこちら→尾張の室内遊戯処HP

なお、出張投扇会なども受け付けているとのこと。子供会のイベントとか面白いと思うしなにより盛り上がる。室内での遊戯なので天候気にしなくていいのはありがたいよね~。

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