中部地方を代表するバス釣りスポット「入鹿池」。レンタルボート屋さんがあり、日帰り入浴や宿泊ができるホテルがあり、けっこう至れり尽くせりなレジャースポットの一つです。
入鹿池の楽しみ方は人それぞれなのですが、特に多いのはおかっぱりでバス釣りを楽しまれる方たち。今回はちょっと入鹿池を楽しんでみたい人向けの無料で駐車ができる入鹿池のスポットをまとめます。2024年最新版、地元の方たちの協力とご厚意もいただき、「ここなら駐車していいよ~」のお墨付き!それぞれポイント説明と注意事項も書き加えておきますので、記憶に残る一本を手にしてください!
ボート店付近は通年やれる!季節に合わせた戦略を!
ボート店が軒を連ねる堤防付近の駐車スペースは、2箇所。どちらも駐車ができるスペースでしかないので防犯対策はきちんとしましょう。また、休日になると多くの方がオカッパリを楽しみに来るので、お互い譲り合いの精神で駐車してください。
灌漑用水遺産の石碑前は梅雨時期から真夏が面白い
駐車スペースとして3台ほど縦列駐車できる灌漑用水遺産前。ここから直接入鹿池までアプローチできるんですが、ボート店の桟橋を狙わなくても結構地形変化に富んでいます。
特にもともとボート店があった付近にはキャストができる範囲に岬形状が広がっていて、春から梅雨、初夏までバスが回って留まるポイントになります。
最近は特に人気なのか、連日人が入れ代わり立ち代わり入るのでプレッシャーも高くなってます。
広範囲をサーチするならビッグベイト、ピンポイントに決め打ちするならトップウォータープラグ、秋にかけて水が多いならクランクベイトで底をゴリ巻きすると良いでしょう。筆者がここを狙う時期は梅雨前から初夏にかけて、特にアフタースポーンの時期に日向ぼっこしてるメス狙いでトップ(ポッパーかチャガー)で楽しんでます。
風向きによるのですが、北西から風が吹く日は岸にベイトが寄るのか、とても反応がいいです。
竣工記念石碑前はワカサギ次第…
入鹿池竣工記念の石碑前にも縦列駐車で5台ほど停めておけるスペースがあります。こちらはボート屋さんに挟まれているため休日は人が多く、観光客も来るので気を使って停めてください。地元の人たちのご厚意で停めても大丈夫なスポットなので、マナーだけは絶対に守ってください。
竣工記念前のポイントは灌漑用水前に比べ深く、冬場にワカサギが回ってくるポイントです。水がとどまってしまうため春先から秋にかけてあまり実績なく、ここで粘るなら対岸まで歩いて、岬形状になっている場所をキャロなどで狙ったほうが余程釣れます。冬場でも入鹿亭付近でワカサギが釣れていればバスはいないことはないのですが、冬にバスを狙うならワカサギチャレンジしたほうが楽しいですよ。
郷川近辺は地形狙い!底を確実にとるのです
郷川、小牧東ICから入鹿池方面へ向かい、最初の信号付近にある川の名前です。通年流れがあり、遠浅の地形なので春先からバスが集まりやすく、夏にかけて水の量次第では一級ポイントになります。ここも駐車スペースは2箇所、ポイントにも近いので人気があり、人も多いので満車のときは諦めるくらいの心持ちでいてください。
郷川交差点前はとにかく飛ばす!
郷川の交差点を左折して、50メーターほど進むと15台ほど停めておけるスペースがあります。こちら、待避所にもなってますので、緊急時は空けておいて欲しいとのこと。また、入鹿池からロードバイクに乗り換えて一宮方面へ走る方もここに停めるので、なるべく多くの人が停めておけるようにマナーだけは守りたいところです。
郷川は先にも述べたように、遠浅の地形です。おかっぱりで河口から本湖に落ちる地形に届く場所なので満水でないかぎり魚を狙えます。満水だと狙う場所が限られてしまうのでオカッパリだとあまりおすすめできません。満水なら橋脚やその手前にある石積を狙うといいでしょう。石積は金属ネットが被ってますので、根掛かりには注意しましょう。
もし岸際にアプローチできるのなら、キャロかラバージグを遠くまで飛ばして、地形を感じながら引いてくると良いと思います。ロングキャストは必要ですが、沖に投げるのではなく、岸と平行から45°ほど角度をつけてアプローチするといいでしょう。ただし、南の風に恐ろしく弱い場所なので、もし南から風が吹いていたら、岸際のアプローチに変えてみてください。ワカサギなどのベイトフィッシュが見えたらバイトライクなライトリグでもサイズを選ばず釣れます。
春先から初夏にかけては葦際をバズベイトでさっと探ったり、ビッグベイトで一発でかいやつが狙えます。ただし、鯉が接岸していたら相当荒れるので、この場所は諦めましょう。また、底にウキゴリが多く見られたら酸素不足なので少し深いところを狙ってください。見えないところに木が刺さってたりしますので、なにか引っかかったらその周りを丁寧に狙ってみてください。
郷川本流は水の多さを気にしよう!
旧入鹿屋さんの駐車場跡地に3台ほど駐車できるスペースがあります。こちら民家の厚意で駐車できる場所なので、ゴミなど絶対に忘れないようにしましょう。入鹿池周辺の駐車スペースはこうした地元の人の理解と厚意で成り立っています。
郷川本流は春先から初夏、梅雨明け後の水の多い時期が狙い目です。ルアーはなんでもいいのですが、初夏以降はシェード狙いに切り替えて、ピンポイントとサイトで望むと良い結果が出ます。水が多いときは淀みにゴミが溜まっています。その下で餌が落ちてくるのを待っているバスがいます。積極的に狙ってもいいでしょう。
また、川の流れが結構早いのでなんでもない障害物やテトラっぽい何かの隙間にバスが潜んでたりします。水面からほど近いのでなるべく自分の影を水面に落とさないようにしましょう。自分からバスが見えるということはバスから人が見えています。
五条川は水の色次第、ベイトフィッシュライクで攻めよう!
郷川交差点から可児方面へ向かう途中に大きな赤い橋がみえます。その周辺が五条川です。ここには川沿いに駐車スペースが小さいながら点在しています。ただ、どこも1台停まっていたら停めることはできないので、先客が居たら諦めましょう。キャンプのハイシーズンになると、キャンプ場へ向かうお客さんもいるのですれ違いができないと困るのでスペース以外の駐車は避けてください。川沿いの駐車スペースの写真はありませんが、郷川方面から赤い橋に向かい、渡る手前を右折、そのまま山沿いを走ると五条川沿いを走れます。
ここはもう水の色次第。少し濁ってたら巻物が楽しい場所です。水が減りだすと何もできなくなるので郷川か五条川の河口狙いに切り替えたほうが懸命です。
巻物が楽しい!と書きましたが、筆者の経験上、自分が巻き取れる最大のスピードで巻き倒す、これがポイントです。
春のポイント今井川は実は秋も楽しい!
春のポイントとして多くのSNSで釣果報告が上がる今井川河口。ここには20台ほどの駐車スペースが整備されています。ここは地主さんが釣人のためにと開放してくれている場所で、有志の方が毎年春先に草刈りとゴミ拾いを行っています。全国的に見てもこれだけ開放的な場所は稀有なので、一緒に草刈りやれ!とかゴミ拾いしろ!とはいいませんが、自分はゴミを出さない位の気概を持ってください。
また、春先はへら釣り師さんが多く訪れます。場所と駐車スペースは共有なので譲り合って楽しく釣りをしましょう。笑顔で挨拶したら大抵応えてくれますよ。
今井川は水が多い春先、葦際をバズベイトで攻めたり、堤防沿いをチャターベイトなどのスイミングジグ系、ビッグベイトなどで好反応を得られます。
梅雨時期から初夏まで、アフターのバス狙いでトップウォータープラグの反応がいいときがあります。風の向きにもよるのですが、初夏の北西風が吹く日は特に狙い目、です。
秋口から冬にかけて、入鹿池の減水がすすみ、底が見えるほど減水が進む前に、もし台風が直撃し、急激に水位が回復することがあったら、今井川河口は巻物で好反応を得られます。とても稀有ではあるのですが、もしこんな年に遭遇したら4メーター潜るクランクベイトで底をグリグリ巻いてくると面白いくらい釣れます。実はどんなに減水していても一箇所だけ3メーターくらい水が残る場所があります。そこを特定できると秋の入鹿池でも楽しく釣りができます。
入鹿池の基本は風向きとスピードだ!
駐車スペースと各ポイントをまとめました。地元の方の協力も得て取材を進めたのですが、以前当サイトで紹介した駐車ポイントがいくつか駐車禁止になっていました。最近、バス釣りに対する風当たりが強く、釣人も減っていく一方なのですが、入鹿池は根強い人気のあるバスレイク、連日多くの人で賑わいます。
かれこれ真剣に入鹿池を攻めなくなって7年ほど経ちますが、釣り方そのものは変わっていません。魚がつく場所が変わってないという意味です。
入鹿池は難しい!とよく言われるのですが、魚がどの場所にいるのか?どのアプローチがいいのか?ベイトフィッシュはなにか?がつかめるようになると面白いほど釣れるようになります。
ポイント選択よりも風向き。基本的に風のあたってる場所が一級ポイントになるほどバスは移動しています。そして投げてゆっくり巻くという常識をひっくり返してみて、ロングキャストして自分が巻き取れる最大のスピード+αくらいで巻いてみてください。トップウォータープラグで楽しむなら、4mくらいに居るバスが気がつく音ってなんだろう?くらいに大きな音を出してみてください。また、それの逆の日もあります。
バス釣りはこれじゃなきゃダメだ!というセオリーを自分勝手に作っていい釣りです。鮎の友釣りほど繊細ではないし、エリアトラウトほど隣の人に気を使わなくていいし、海のルアーみたいに塩と戦わなくていいし、結構自由なんです。星の数ほどルアーもあるし、いま日本で最も手軽に遊べる釣りなんだと僕は思います。だからバス釣りは面白いんです。
最後に、今回紹介した駐車スペースをGoogleマップにピン留めしました。ご活用ください。