今年も開催!市民フリースピーチの応募は8月21日まで!

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犬山市の市民フリースピーチ制度は日本初の制度で全国の市議会から注目され、毎日のように視察が来るほど注目されています。犬山市は2019年もこの制度を継続で開催、現在(8月15日現在)9月議会の市民からの発言者を募集中です。

今回は市民フリースピーチ提唱者でもあるビアンキ・アンソニー議員にお話を伺ってきました。

市民フリースピーチとは?

市民フリースピーチ制度は犬山市が全国で初めて実現した一般市民による市議会会議場での発言制度です。通常の市議会では市民からの要望を地区、地域を代表する市議会議員が取りまとめて陳情などを行うことが一般的だったが、市民フリースピーチは街のことを市民が自由に語り、市議、行政側が議場で聞き、適切なアクションをとってもらいます。

一般市民が普段上がることができない議場に上がって地域の問題点を直接市議、行政に訴えることができるため、陳情などに比べて市民目線を持っていきやすく、参加市民から聞いてくれなかったなどの不満や要望が出にくいことが特徴。

米国や英国では一般的な手法で人種、収入、国籍に関わらず自由に意見を述べることができるため最も民主主義的な議会運営といえます。また、行政側にもメリットが大きく、市民目線のアイディアを直接提唱してもらい、議会案件で民主的に議論を交わして変更、改変を行うことができるため透明性を持っています。

犬山市では全国に先駆けてこの制度を導入。2018年に初開催し、5人の様々な立場の市民から直接声を聞き、市議、行政がアクションをとったことが話題になりました。

どんな事を語ればいいの?

市民フリースピーチでは基本的にその街の問題点を提案することが求められます。例えば交通難民であるとか、過疎化の一途をたどる地区にバスを通してほしいとか、小学生の学童問題も市民目線で語ることができます。

国の制度や税金に関わる制度については市議会や行政では管轄外になってしまうため受けることができません。そのため愚痴や不満をぶつける場ではなく、市がもっと良くなるには、地区がもっと便利になるにはといった市民発信のアイディアを議場に直接上げることが大切です。

「継続することが大切だ」ビアンキ議員に聞いてみた

今回は市民フリースピーチ提唱者のビアンキ議員に理想的な着地点と議員から市民の皆さんへ知っておいてほしいメッセージを預かっています。

市民フリースピーチの着地点は?

 

ビアンキ議員
ビアンキ議員

「市民フリースピーチの着地点は、この制度がこれから先ずっと続くことが大切です。もっとも民主的な議会手法で、市民一人一人が市、行政の運営者であることをわかってほしい。

市民がこの制度を活用することで市政、議会を民主的な活動の場として利用して、もっと住みやすい犬山を市民のアイディアで活かしてもらいたい」

 

議会の中にも後ろ向きな方もいるのでは?

ビアンキ議員
ビアンキ議員

「確かにこの制度について後ろ向きな方もいる。が、旧態然の陳情やお願いでは議員一人の負担が大きく、また動きも遅い。一人の実績を一生懸命積み上げたい人も中にはいるだろうが、市民の目線からすると市議会議員の実績よりも何が変わったのかが大事だ」

語りたい市民にひと言お願いします。

ビアンキ議員
ビアンキ議員

「とにかくこの制度を活用してもらいたい。そして政治が難しいモノではなく自分が参加する自分事としてもらいたい。議会とは行政が決めたいことをお手盛りで通過させて意見の通らない機関ではなく、市民が自分の街を良くするためにある機関であり続けてほしい。それが民主主義なのだから、堂々と意見を言って、犬山市を市民目線で変えていってもらいたい」

取材時間がわずかな時間しか取れなかったのだが、ビアンキ議員は最後に

ビアンキ議員
ビアンキ議員

「自身の議員生活の終わりが見えてきた(年齢的に)。行政にモノを言えない市民も中には大勢いる。だから自分が代弁者になるので気軽に連絡がほしいし、大好きな犬山を市民参加の街にしましょう!」

と。ビアンキ議員は主にフェイスブックで活動の報告などを行っているようだ。機会があったらのぞいてみてはいかがだろうか?

所属の清風会はなにもあれもこれも反対であったり、重箱の隅をつついてアラを探しているわけではない。今の市長だからできることも多いが、市長が変わって方針が変わってしまったらいろんな解釈が変わってしまう。
そこで市民の関心が向かなくなってしまう様な議会にしたくない、だから議会では議案を多く出す、声も上げるのだ。そのためメンバーは街中を走り、意見に耳を傾けて議会で議題としてあげているのだ。

発言者になるには?

発言者になるには一定の条件が設けられています。条件に満たしても一回のフリースピーチで議場に上がり話せる人数も決まっています。(応募者多数の場合は抽選)

  • 発言参加者・・・犬山市に在住、在学、在勤のいずれかに該当する方
  • 発言内容・・・犬山市政に関すること(国や県、他の市町村等犬山市に関係ないことは無効)
  • 発言時間・・・一人5分以内
  • 発言者人数・・・7人

申込みは犬山市議会事務局(Tel:0568-44-0307)まで。9月議会の申込みは8月21日まで受け付けています。市役所の議会事務局に確認したのですが、たくさんの市民の参加を待っているそう。市民目線で行政を変えることができるかもしれない、そうやって考えるとワクワクしませんか?

参加申込希望の方は下記リンクから申込用紙をダウンロードして市役所6F議会事務局まで。

市民フリースピーチ(5分間発言)申込書 (Word 18.9KB)

応募資格・方法など  市民フリースピーチができる方は、市内に在住・在学・在勤いずれかに該当する方(年齢制限なし)で、市政全般、市の一般事務などについて、自分の意見を自由に発言することができます。
発言を希望される方は、8月21日(水曜日)午後5時まで(必着)に市民フリースピーチ(5分間発言)申込書を議会事務局に持参、メール、ファクス、郵送のいずれかの方法で提出してください。発言項目・内容により発言していただく方を決定させていただきます。

発言に関する資料の配布を希望される場合は、申込時に1部提出してください。後日、発言及び資料の配布についての可否を連絡させていただきます。尚、配布資料は、スピーチに使用するもので、必要最低限としてください。(大量の印刷物の場合は、発言者に議員及び傍聴者分の印刷物をご用意いただく場合があります。)(郵送可)

申込先はこちらへ

【郵送】

〒484-8501

愛知県犬山市大字犬山字東畑36

犬山市議会事務局

【Mail】300100★city.inuyama.lg.jp(★を@にかえて送ってください)

一人でも多くの市民が参加して、意見を言ってみたらいいと思う。誰かやるだろうでは結局、誰かの思う通りにしかならないのだ。自分が行動を起こすこと、まちをつくるのは一人ひとりが手の届く範囲を少しだけ変えていく行動だ。誰かの思い込みだけでまちはできていないのである。

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